――WOWOWコミュニケーションズは、親会社であるWOWOWの加入者サポートを中心に業務展開されていましたが、ここ数年で他の企業からの受託業務を本格化しているとお聞きしました。その戦略を具体的に教えてください。
戸田 今年の2月、アウトソーサーのイー・テレサービスを買収・経営統合し、同社の事業をそのまま継続展開しています。買収によって拡大した具体的な業務領域は、同社の親会社であったリロ・ホールディングの福利厚生代行サービスにおけるコールセンター業務です。これ以外にもグループ外の受託事業を積極的に推進しており、従来は75〜80%あったWOWOWの売り上げ構成比が今は40%程度になっています。
数年前から、WOWOWのカスタマーサポートで培ったノウハウを活かした事業拡大を図っていましたが、イー・テレサービスが行っていた福利厚生施設の予約や問い合わせは、当社が得意としているエンターテインメント系の業務に共通する要素があること、新規開拓のための営業リソース不足を一気に解消できることから、事業拡大のブレークスルーになり得ると判断しました。
――コールセンター拠点も拡大しているとお聞きしました。
戸田 現在、本拠地である横浜に3カ所、埼玉県川口市、新宿、大阪、沖縄にコールセンターを設けています。2006年の早い段階で、地方にあと1カ所、開設する予定で具体的な場所の選定を進めています。システム面では完全にIP化しており、一極集中管理ができる体制を整備しました。
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