PC関連のテクニカルサポートで、応答率以上にCSへの影響が大きいのは「問題が解決しないまま他の会社の窓口を案内される」――つまり“企業間たらい回し”の発生だ。トレンドマイクロでは、とくに初心者を対象に他社製品のテクニカルサポートを含めた「PCトラブルおまかせデスク」をパッケージした製品を発売、CS向上と収益貢献を図っている。そのポイントは以下の通り。
(1)IVRによる用件切り分けを排除したマルチスキル体制
初心者ユーザーにありがちな「トラブルの原因が不明なので(ガイダンスの)何を選択すればいいのかわからない」という悩みに応えるべく、高度なスキルと実績を持つパートナー企業を選定、マルチスキル対応を実践。
(2)AHTは重要視しない
長時間対応になっても、CSを優先するため、パートナーとのSLAにおいてAHTは重要視しない。解決率優先。
(3)サービスを有償化する取り組みとして推進する
「サービスは無料」という従来の常識に捉われない。優秀なサービスを提供することで顧客にも納得感を与え、ビジネスに貢献する仕組みを目指す。