オペレータの応対品質を改善するには、モニタリングとフィードバックの繰り返しが必須だ。この際、オペレータが評価に納得し、指導を素直に受け入れられる仕組みがなければ、一方的な指示に陥り改善に結びつかない危険性がある。キューアンドエーの仙台オペレーションセンターでは、品質管理の専門チーム「クオリティマネジメントグループ」を組織、業務から一歩離れた客観的な立場でオペレータを評価・指導し、応対品質の底上げに努める。取り組みのポイントは次の2つ。
(1)評価者評価と自己評価の擦り合わせ
評価した音声データをオペレータ自身も聞いて、同じモニタリングシートで自己評価。評点のギャップ分析を行う。評価基準は公開しており、評点の理由に説得力があるため、改善点の指導にも納得感を得られる。まず良い点を褒め、心を開かせるのもポイント。
(2)モニタリング手法の確立
評価する通話録音データは、業務の平均通話時間に近いものを採用、クレームなど特殊なものを排除して公平性を保つ。評価軸は、企業イメージ、生産性・効率、CSを大項目とし、全20項目を評価基準に従って採点する。