ソフトバンクテレコムは、多様な通信サービスを提供し、プロダクトごとに専用の問い合わせ番号を100以上揃える。このため、問い合わせ先違いによる“間違い電話”が多く、正しい窓口へのかけ直しを依頼していた。しかし、CS向上の観点から相互転送の仕組みを整備、1本の電話でワンストップ対応できる体制を敷いた。ポイントは3つ。
(1)用語統一と対応外サービスの理解
関連会社の吸収・合併で複数事業体となり、同じ社内でも通じない専門用語が多数存在した。また、オペレータは担当以外のサービスの知識がなかった。そこで、まずは用語統一を図るため“共通言語”を整備、そのうえで対応外サービスの知識研修を実施し、スムーズに転送対応できる下地を作った。
(2)業務範囲の明確化とマルチスキル化
どのサービスの問い合わせを受けるか、窓口ごとに業務範囲を明確化。研修やナレッジ構築で共通化できる業務に関してはマルチスキル化を推進。
(3)ITシステム/インフラの整備
誤転送防止や効率化のため、メニューからのワンクリック転送の仕組みを構築。転送先の話中を避けるため、ディスパッチブースなどの体制を整備。