
コールセンターの生産性が伸び悩んだり、業務改善への糸口が見えない場合、“変革”という強力なカンフル剤を打つことも1つの手だ。ぷららネットワークスでは、それまで1社のアウトソーサーに委託していた業務を2社のマルチベンダー体制に移行したことが刺激となり、大きな成果を生んでいる。取り組みのポイントは3つ。
(1)KPIの妥当性把握と評価基準策定
従来は1社体制で比較対象がなかったが、2社体制で比較することで妥当なKPIを把握できた。また、両社が同基準でオペレータ評価できるよう、3社共同で評価基準を策定。育成・要員管理がしやすくなった。
(2)2社の情報共有推進
情報共有を活性化するための3社ミーティングを週次で開催。現場で起こる問題や変化を出し合って課題抽出につなげる。また、オペレータから改善提案が上がるVOE活動スキームを構築。積極的に業務改善提案が上がるようになり、生産性向上につながった。
(3)2社の共同作業推進
応対支援ツール(Webベースの情報周知・応対FAQツール)を2社共同で作成させることで協業意識を育む。