図解と画面で直感体得
Godotかんたん入門

世界が注目するゲームエンジン AR/VR開発もオープンソースで楽々! Ver.4.0に対応
勝村友博 著 リフロー型epub電子書籍・約220ページ 参考価格:2,420円(税込) ISBN:978-4-86594-364-1 2023年8月上旬刊行
電子書籍
OSSの簡単ゲームエンジン「Godot」なら、無償で利用でき、UIや操作がとてもシンプルなので、UnityやUE4で挫折した人でも大丈夫。複雑なゲームは作れませんが、2D/3Dグラフィックスやアニメーション、AR/VR開発も効率化できます。 本書では「とりあえず簡単なアクションゲームを作れるようになる」だけではありません。ゲームの構造や考え方を正しく理解して、他のゲームエンジンへのステップアップや、より幅広い活用ができるよう、楽しく読者を導きます。内容は2023年3月のメジャーバージョンアップ(Ver.4.0)に対応しています。
内容詳細
ゲームエンジンは2D/3Dグラフィックスやゲーム制作はもちろん、AR/VR開発も効率化できることから、医療、教育、エンタメ、エンジニアリング等の分野でも活用されるようになりました。その中で最近、がぜん注目度を高めているのが「Godot」です。
それには以下の利点があるからです。
①UnityやUE4と異なり、商用フリーのMITライセンス。しかもエンジン自体の拡張性が高く、必要な機能の自作も可能。
②UIや操作がシンプルで、エディタも内蔵。多少のプログラミング経験があれば簡単に習得できる。
③GitHubをはじめ世界中でコミュニティ活動が活発。2020年末にフェイスブック(現メタ)が支援を発表したことが、ますますの追い風に。
④2023年3月リリースのVer.4.0では、レンダリングエンジンが大幅に強化され、グラフィックス品質も向上。
 本書の著者は5年以上にわたり、ゲームエンジンを使ったプログラミング教育を実践してきました。本書ではその経験を活かし、図解や画面をふんだんに例示しながら、初学者がつまずきやすい点をフォローしていきます。
●対象読者
・簡単な2D/3Dのコンテンツやアニメーションを制作したいクリエイターやアニメータの方
・UnityやUnreai Engineでのゲーム開発に挫折してしまった方
・ゲームエンジンを用いてAR/VRアプリケーションを開発してみたい方
・インターネットやPC操作に慣れ、プログラミングの初歩的な知識があれば、ゲーム開発は初めてでも大丈夫です。
●本書のゴール
・ゲーム開発特有の概念(衝突判定や物理演算など)を理解し、自分でゲームを組み立てることができるようになる。
・ゲームエンジン特有の用語(RigidBodyやCollider、NavMeshなど)がわかるようになる。
・Godotエンジンを用いたアクションゲームを開発できるようになる。
・Godotエンジンを用いたAR/VR開発ができるようになる。
・Godotのゲーム構造(SceneやNode)や実行制御(コールバック関数やメッセージ)など、Godotをより深く理解し、適切に使えるようになる。
・より本格的なゲームエンジンにもチャレンジできるようになる。
■著者プロフィール
1994年生まれ、奈良県出身。高専でロボティクスを学んだあと、東京大学航空宇宙工学科に入学、2020年に同大学院を卒業。学生時代は小中高生向けプログラミング教室で4年間ほどゲーム開発を通してプログラミングを教える。現職(野村総合研究所・マルチクラウドインテグレーション事業本部OpenStandia事業部)では、主に金融系のお客様を対象としたシステムの設計開発に携わる。最近ではRustなどのプログラミング言語や、フロントエンドアプリケーション、クラウド技術など幅広く興味を持ち、平日の深夜や土日祝日などに体力の限界まで技術に触れている。アウトドアではフットサルやランニングなどの運動をしたり、愛車のYAMAHA YZF-R25に乗って各地を巡ったりしていることが多い。
■本書の主な内容
第1章 Godotの準備
1.1 Godotとは?
1.2 環境構築
第2章 Godot入門
2.1 ゲームを構成する基本要素
2.2 GDScriptの基礎知識
2.3 主要なゲーム要素
第3章 2Dアクションゲームの製作
3.1 ゲームの構成を考える
3.2 2Dゲーム空間を作成する
3.3 プレイヤーを作成して動きをつける
3.4 アイテムを作成してプレイヤーで取得する
3.5 敵キャラクターを作成して動かす
3.6 プレイヤーの攻撃を作る
3.7 ゲームクリアを追加する
3.8 ゲームに音を追加する
3.9 見た目にこだわる
3.10 2Dアクションゲームの動作確認
第4章 3D FPSゲームの制作
4.1 ゲームの構成を考える
4.2 3Dゲーム空間を作成する
4.3 Playerを作成してステージ上で動かす
4.4 敵キャラクターを作成して自動で動かす
4.5 プレイヤーの攻撃とダメージを作る
4.6 効果音をつける
4.7 UIを作成する
4.8 3D FPSゲームの動作確認
第5章 AR/VR制作の基礎
5.1 AR/VRコンテンツを制作する
5.2 VR空間を作成する
5.3 カメラとコントローラを追加する
5.4 VR空間にオブジェクトを作成して操作する
5.5 WebXR向けスクリプトの実装
5.6 WebXRへのエクスポートと実行
第6章 高度な開発
6.1 ゲームを構成する要素
6.2 デバッグ
第7章 プロジェクトのエクスポート
7.1 エクスポートテンプレート
7.2 プラットフォームごとのエクスポート
第8章 付録
8.1 公式ドキュメント
8.2 便利ツール