パケットキャプチャ無線LAN編 ―Wiresharkによる解析―
大好評ロングセラー『パケットキャプチャ』シリーズ第3弾! 無線LANのパケットを「見える化」! !
竹下 恵 著 B5判 400ページ 定価:3,960円(税込) ISBN:978-4-86594-029-9 2016年4月中旬刊行
無線LANは、IoTをはじめ様々な分野で広く利用され、Wi-Fi環境の拡充などインフラ整備も急速に進んでいます。 本書は、オープンソースツール「Wireshark」を使用して無線LANで流れているパケットを取得し、その中身を解析する方法を記した本邦初の書籍です。 スマートフォン等の無線LAN端末が送受信するパケットの内容や、セキュリティの仕組み(データの完全性チェック、暗号化、復号化など)は「ブラックボックス」になっていますが、Wiresharkを活用することで、これらを「見える化」することができます。本書ではサンプルパケットをもとに、その詳細について解説します。 また、「接続できない」「通信が遅い」「通信が切れる」といった各種トラブルシューティングについても丁寧に説明しています。 ※本書では、Wiresharkの動作の安定性を考慮し「1.12.x系バージョン」を使用しています。
内容詳細
第1章 電波の概要
1.1 見えない電波を見える化するには
1.2 変調方式
1.3 マルチキャリア伝送方式
第2章 スペクトラムアナライザ
2.1 スペクトラムアナライザの概要
2.2 スペクトラムの確認
第3章 無線LANのデータリンク
3.1 無線LANの概要
3.2 無線LANのスループットの測定
第4章 パケットキャプチャの実行
4.1 Wiresharkのインストール
4.2 Wiresharkでパケットを見るには
4.3 Wiresharkのカスタマイズ
第5章 無線LANのパケットの構成
5.1 Radiotapヘッダ
5.2 PPIヘッダ
5.3 IEEE802.11パケット
5.4 接続までの流れのダンプ解析
第6章 無線LANのセキュリティ
6.1 無線LANのセキュリティ上の問題点
6.2 無線LAN アクセスポイント検出ツール
6.3 無線LAN のセキュリティ基礎
6.4 データの完全性のチェック
6.5 WEP(WEPの復号化など)
6.6 TKIPとCCMP(AES)
6.7 WPA1/WPA2(WPA2の復号化など)
第7章 トラブルシューティング
7.1 トラブルシューティングを始める前に
7.2 トラブルシューティングのケース①(スマートフォンがつながらない)
7.3 ケース②(通信が遅い)
7.4 ケース③(通信が切れる)