ワトソンで体感する人工知能
本書はビジネスマンや文系の学生さん向けに、人工知能の全体像を簡潔かつ平易に解説。現在の技術で本当は何ができ、何ができないのかを、自分で見抜けるように導きます。さらにIBMのワトソンを無償枠で動かし、人工知能の働きを体感。「だったら会社のアレができるかも・・・」といったアイデアが触発されるかもしれません。
内容詳細
IBMのワトソンをはじめとするコグニティブサービスの登場により、人工知能(AI)の導入がいよいよ身近になってきました。画像認識や音声認識、自然言語処理といったAIの働きを、自社のシステムや顧客サービスに付加する取り組みが始まっています。 本書は、AIについて「今さら聞けない」「もうひとつピンと来ない」というビジネスマンや文系の学生さんのために書かれました。と言っても、安易に夢を語ったり、徒に不安を煽ったりはしません。AIの歴史、機械学習やディープラーニングの仕組みを簡潔かつ平易に解説。現在のAIで何ができ、何はできないのかを、読者が自分で見分けることができるように導きます。 さらに、IBMのクラウドサービスBluemixの無料枠を使って実際にワトソンを動かし、AIの働きを体感するところまで手引きします。AIを身近に感じることで、「だったら会社のアレができるかも・・・」といったアイデアが触発されるかもしれません。 第1章では、AIの現況を俯瞰。第2章と3章では、AIと機械学習を、直感的に理解できるように解説します。第4章と5章では、実際にAIを使う方法を説明。特に5章では、プログラミングなしで、ワトソンを試しに動かしてみます。意外に簡単に使えることが実感できるはずです。そして第6章では、筆者の導入経験を踏まえ、AIをビジネスで活用するための手掛かりを提示します。 ■本書のフォローサイトはこちら ■著者プロフィール 井上研一(いのうえ けんいち) 東京都中野区に住むITコーディネータ、ITエンジニア。 1979年福岡県北九州市生まれ。1996年頃よりWebサイトの構築、アプリ開発を開始。国内中堅SI会社やコンサルティング会社等を経て、2013年にアルティザンエッジ合同会社(現・合同会社井上研一事務所)を立ち上げて独立。 技術そのものよりも、技術が社会にもたらす影響に興味を持ち、ITとビジネスが交わるところで活動中。クライアント企業のプロジェクトに参画するほか、イベント登壇や執筆活動にも積極的に取り組み、ブログ(https://inoccu.com)にもいろいろ書き連ねています。 合同会社井上研一事務所代表社員、Tech Garden School講師、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会(ITCA)会員、ITCA届出組織ITC-Pro東京 理事、IBM BlueHubインキュベーション・プログラム(第3期)メンター。 ■本書の主な構成 |
1 今なぜ人工知能なのか? |
1.1 第三次の人工知能ブームが起こっている 1.2 世界のIT六社の取り組み 1.3 人工知能とビッグデータ 1.4 第四次産業革命 |
2 人工知能とは何か? |
2.1 人工知能をどう定義するか? 2.2 人工知能研究の歴史 2.3 第一次人工知能ブーム 2.4 第二次人工知能ブーム 2.5 第三次人工知能ブーム |
3 機械学習とは何か? |
3.1 人工知能で今すぐできること 3.2 機械学習とプログラミング 3.3 機械学習で何ができるのか? 3.4 教師あり学習(分類) 3.5 教師あり学習(回帰) 3.6 教師なし学習 3.7 ディープラーニング |
4 人工知能を使う方法 |
4.1 一般企業が人工知能に取り組むには 4.2 コグニティブサービス 4.3 機械学習のためのソフトウェア 4.4 機械学習クラウド |
5 ワトソンで人工知能を体感する |
5.1 IBMワトソン 5.2 Bluemixに登録しよう 5.3 ワトソンで自然言語認識を体験 5.4 ワトソンで画像認識を体験 |
6 人工知能をビジネスに活かすために |
6.1 人工知能をどう活用するか? 6.2 人工知能をいかに導入するか? |