クレーマーと闘う
組織で立ち向かう過剰・過大要求
藤木 健 著 A5判 184ページ 定価:1,980円(税込) ISBN:978-4-86594-142-5 2018年5月下旬刊行
指摘・苦情という体をなしながら、企業に対して執クレーマーと闘う拗に過剰要求、不当要求を繰り返す。その要求態度は威圧的で高圧的です。このようなクレーマーに真摯に対応したところで、到底解決できることはなく、現場担当者は疲弊していくばかり……。うつ病予備軍が約3000万人といわれる現代の日本で、異常・悪意のクレーマーにさらされ続けた担当者は、今日も休職・退職に追い込まれています。これ以上、いわれのないクレームで貴重な人材を失ってはいけません。 本書では、著書の経験を基に、クレームを4つに分類。個人・チーム・組織レベルでの対応の考え方、実践術を解説します。
内容詳細

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■著者プロフィール

藤木 健(ふじき・たけし)

研修講師・コールセンターコンサルタント。カード会社から通信、通販、流通、損保まで、幅広い業界のセンターを経験。SV・リーダーの育成を得意とし、多様な指導方法を考案。現在、コールセンター分野のみならず、広く人材をテーマにした企業研修講師として活躍している。株式会社キューブルーツに所属。


■本書の主な内容
序章 過熱する異常クレーム
増加を助長させる社会変化
穏便に済ませる姿勢がクレーマーを育てた
クレームがハード化する3つの業態
第一章 クレーム発生のメカニズムとその種類
クレームとは?
クレーム発生のメカニズム
モノ言わぬ不満顧客──サイレントクレーマー
現場で解決できる通常クレーム
もはやクレームではない、悪意のクレーム
増えている異常クレーム
問題となるグレーゾーンクレーム
第二章 こじらせない通常クレーム対応
クレーム対応の基本姿勢
こじれる理由は組織ルールの不備と応対スキル
こじれる瞬間
通常クレーム対応の基本手順
第三章 組織で作る クレーム対応の仕組み
クレームが発生しやすい組織体質
ルール不在の組織は多い
基本方針と行動指針を決め、現場での情報共有をする
組織として対応するために
重要なのは従業員全員の連携強化
第四章 対応スキルをどう上げるか
印象を操作する
クレーム対応基本手順、それぞれのポイント
クレーム対応の基本は情報収集
怒りの原因を探る質問力
第五章 過熱する異常クレームへの対応
異常クレームが増加している
異常クレームから人材を守る視点が必要
異常クレーム、そのタイプは2種類
異常クレームは平行線で終わる
自己執着型異常クレーマーへの対応方法
脳内妄想型異常クレーマーへの対応方法
第六章 悪意クレームに対応する
悪意クレームとは
悪意クレームを見極める4つのポイント
関係法令を知っておく
第七章 対応の難しいグレーゾーン
犯罪意識のない悪意のクレーム
グレーゾーンクレーマーを育てた社会的風潮
「お客様は神様です」がはびこった訳
グレーゾーンクレームは他クレームの要素を併せ持つ
第八章 異常・悪意・グレーと闘う
異常・悪意・グレーゾーンクレームの判断基準
異常・悪意・グレーゾーンへの対応
組織での仕組みづくり
ケース別クレーム対応方法
実際にあった事例にみるクレーム対応
クレームは組織力で対応する
【付録】 クレーマーを判断するチェックリスト 10の要求内容と21の要求態度
最終章 クレーム対応は人を成長させる
真摯な態度がお客様の心を動かす
異常クレーム対応から、人生の姿勢を学ぶ
いま、まさに組織力が問われる時代に
APPENDIX 心を病む前に